懇親会放浪記

全国の懇親会を旅して回る放浪記

防災備蓄に対する自分の考え方

災害時「自分が動かないこと」も支援である。

これを基本とした防災備蓄の自己ルールを策定し、15年ほど続けています。
(と書くと聞こえがいいのですが超高層住宅に引っ越した際、40階とか階段で上り下りするのは事実上不可能ですから1ヶ月間は籠城できる方向で要件定義して実装したらこうなった)
先週のJAWS-UG情シス支部懇親会でちょっと話しましたが(まさかその数日後に大地震とは…)、防災備蓄の一覧と管理方針を紹介しておきます。


■設備編
・発電機(3kVA以上)
避難所へ行く人の理由の大半は電気・食料が無いから。つまり電気は最重要課題。
エアコンや電子レンジを稼働するには最低3kVA必要です。(突入電流が大きい)
夏場に災害が起きるとエアコン無しでは生きられず、これも必須要件になります。

・ガソリン携行缶(20L缶x20個)
必ず消防法適合の金属製ガソリン携行缶を。灯油用のポリタンクは不可。
発電機を450時間(1日15時間運転する想定で1ヶ月分)稼働するのに必要な分を用意します。
夏・冬は電力を多く消費するため全部、冷暖房不要な時期は半分だけガソリンを入れています。
ガソリンは腐るので3ヶ月経過したら車に入れて使い、新しい物に入れ替えます。

・電源コードリール(屋外用20A以上x2個)
ベランダで発電機を稼働させることになると思いますが、そこから居室までの距離に応じた物を。
エアコン用とそれ以外用で最低2個必要です。これが壊れたら電気が使えませんから良い物を。

・カセットコンロ(ガス缶12個)
発電機の電力は貴重品。お湯を沸かしたり食品のあたためはこちらを使用します。
レトルト食品を湯煎して、お茶やカップ麺に使うお湯を沸かす程度なら数缶で十分なのですが、多めにガス缶を用意しておくと水がある限りシャワーとまではいかずともお湯で体を洗うことができます。

・バイク用のチェーンロック
災害時には理性を失った輩や泥棒が必ず現れます。
発電機を盗まれないよう、建物へ固定するためにチェーンロックが必要です。


■消耗品編
・トイレットペーパー
個人差がありますから各自1ヶ月で消費する分を常備するようにします。
腐るものではないのでFIFOで使っていれば問題無いですね。

・簡易トイレ(100回x人数分)
上水(水の供給)が停止しただけなれば水を流せばすむのですが、
下水も停止となると排水できなくなります。この場合トイレに水を流すと溢れて大変なことになりますから簡易トイレが必要です。

・大人用からだ拭き(30回x人数分)
いわずもがな。お風呂が使えない場合に備え毎日使う分を用意しておきます。

・ウェットティッシュ
なるべく水を消費しないよう、用意して置くと便利です。

・ゴミ袋(1箱)
災害時には簡易トイレのゴミとか臭う物が多く出ます。小容量の物を沢山用意した方が良いです。
自分はアスクルの箱入り(100枚)が省スペースで便利なので使っています。


■食品編
・ペットボトルの水2L(18ケース(108本)x人数分)
普段から日常的に使う物ですから、FIFOで日常消費していと自然と新しいものが常備され消費期限切れになることは無いと思います。
トイレを流したり体を洗ったりすると案外水を消費します。7L/人/日は最低限で、場所の許す限り水は多く常備した方が良いです。

・ペットボトルのお茶2L(3ケース(18本)x人数分)
カセットコンロや電気ポットで沸かしたお湯で入れる事も出来ますが、貴重な燃料はなるべく消費しないようにお茶ぐらいは用意して置くという考え方です。
このぐらいの量であれば賞味期限が近づいたら消費しても苦にならないでしょう。

・カップ麺(30食x人数分)
カセットコンロでお湯を沸かして入れるだけで食べられるので便利です。
これだけだと健康状態が悪化するので1日1食を限度にしましょう。
なるべく消費期限の長いものを。さもないと入れ替え頻度が増えて普段カップ麺を頻繁に食べることになります。

・パックご飯(80食x人数分)
1日2食分+お腹が空いたときのために多少多めに用意します。
なるべく消費期限の長いものを(以下略)

・調理不要で食べられるレトルト食品(80食x人数分)
常温保存可能で湯煎か電子レンジで温めて食べられるものを選びます(つまり最悪そのままでも食べられる)。
食べ物は精神状態に大きく影響を及ぼします。飽きないように少量多品種に。
自分はカレー・ハンバーグ・シチュー・丼物の具などを少しずつ用意しています。
なるべく消費期限の長いものを(以下略)



これらをExcelの表で管理しています。
そう、時代はやっぱりExcelなのですw
自分はこの他にワイドスター(ドコモの可搬型衛星電話)を持っています。
職業柄通信回線は手放せないことと、通信制限がかかった時に衛星電話は制限対象外で普通に発着信できるからです。ただし使わなくても毎月5000円ぐらいかかります。

災害に備えた防災備蓄の維持管理は日常から常に続けていないとできません。いざという時に機能しなくては意味がありませんからね。
浪費だの無駄な投資だのと家族に叩かれようとも屈せずに続けましょう。